『日本酒特集』 。ニホンシュSELECT

醸し醸され、日本の心。『日本酒特集』 。ニホンシュSELECT

〈銀海酒造有限会社〉
日本酒は距離感を縮める。日本人独特のコミュニケーションツール。

以前、プロ野球選手の江川選手と小林選手がかつての確執を越え、日本酒を酌み交わしながらしみじみと語り合うCMがありました。日本人と日本酒の組み合わせの妙というのは、まさしくこの腹を割った距離にまで縮めることではないかと思います。
ビールやチューハイとは違う、厳かで大人の嗜みの1つです。ですが、その文化を若い人たちにも味わって頂く為には、我々、蔵元も時代に合わせ変わらないといけません。銀海酒造では、女性が酒瓶をもっていても絵になるデザインに変え、手にとってもらいやすくし、また飲み方やアレンジレシピもご提案しています。私たちは日本人というのがアイデンティティ。お米で造る酒っていうのは価値のあるものだと思います。それを伝えたいという想いで造っています。

造るときは「平常心」でいることが大事。
酒造りは色んな技術があり、勉強して自分の蔵でやってみてもうまくいかない事があります。うちにしかいない菌があり、見えない菌の世界があるんです。酒に感情が移るので、一番大事なのは「平常心」。 酒造りは1+1が2にならないという事がわかったとこで、 自分の色が出てくるのかなと思います。

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1.稜線(りょうせん)/少し淡麗な辛口で、ワインボトルのような細身の瓶が特徴的な「稜線」。オススメの飲み方は、酒粕を少し焼いて、砂糖かお塩とオリーブオイルをかけてあわせて飲むと、まるでチーズのよう♪

2.KATSURA/ロケットに使う塗料を塗ったタンクで寝かせることで、熟成が早くウィスキーのようなコハク色と風味があります。ブルーチーズなど、クセのあるものと良くあいます。温めて、チョコとあわせるとgood!

3.月天(がってん)/冷やすとサラッと、温めると味が広がる月天。麹を多く使っているので、辛口の中に麹由来の甘味を感じることができます。

〈谷口酒造株式会社〉
小さな蔵だからこそこだわれる。自信を持って売れる酒を造り続ける。

有数の米所、与謝野町で作られる、京都生まれの酒造好適米「祝」を中心に使い、大量流通できる安い酒ではなく、少量生産の蔵の強みを活かし、社長自らが杜氏を努め、全量酒造好適米を使用する酒造りにこだわりを持っています。精一杯造っているからこそ、大事に思って買ってくれる人の為に自信を持って売れる酒を造り続け、醸造されるお酒は、それぞれに違った特徴があります。ご自宅に収蔵されていた、伊藤若冲筆「雨龍図」を発見、若冲の号である「大盈若沖」という生き様に発想を得て誕生した「若冲」は、パッケージにもこだわり、国内外の試飲会で振る舞われています。しかし、「伊藤若冲だから買う」ではなく、味が分る人に飲んで欲しいと販売先も厳選。貴重な銘柄となっています。すでに海外のレストランへも輸出されている「丹後王国」に次いで、若冲も世界の日本酒好きを楽しませるべく海外展開を検討中です。

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1.純米吟醸 生原酒 蕪村翁(ぶそんおう)/酒造好適米「祝」を100%使用し、そのお米を55%まで磨き上げて造られました。香りが高く、柔らかくてしっかりとした旨みも楽しめるお酒。生原酒のため香りと旨みがより鮮明に、はっきりと味わうことができます。

2.純米大吟醸 丹後王国/京都府丹後地方で作られた酒造好適米「祝」を100%使用。ほんわかした味は、少し控えめのフルーティな香りのお酒です。和食はもちろん、チーズとも相性がよく、ワイングラスでお楽しみください。

3.純米大吟醸・純米吟醸「若冲」については、http://若冲.com/をご覧ください。

現在開発中の「京sweets 谷口」は、与謝野町産のお米を100%使用した米麹と水だけで作る杜氏のスイーツです。凍らした本品に冷やした牛乳や豆乳をお好みでかけてお召上がり下さい。シャリシャリ食感と、砂糖不使用でしっかりとしたコクと麹の甘味。健康系スイーツ好きにオススメの一品です♪

〈丹後の地酒屋 松栄屋(まつさかや)〉
斬新な発想で丹後の地酒をプロデュース。やみつきになる地酒屋さん。

水深27mの海底、紫外線が届かず穏やかな温度変化と波の「ゆらぎ」に守られながら熟成させた「海底熟成 龍宮浪漫譚(りゅうぐうろまんたん)」のプロデュースや、かつて日本で行われていた「米酒交換」の仕組みを復活させ、農家さんからのコシヒカリを、一般の方からは1口5,000円で出資していただくことで造られた「米人(こめびと)」を販売するなど、売るだけではなく、蔵元・農家・販売先の発展に寄与される酒屋さん。お酒やお米に関する知識は豊富で、全国でも5店舗ほどでしか扱えない特別な香住鶴も販売されています。

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1.海底熟成 海囲い酒 龍宮浪漫譚(りゅうぐうろまんたん)/丹後にある各酒蔵のお酒から熟成に向く銘柄を吟味し、水深27mの海に沈め海底熟成させたお酒。甘口〜辛口、ワイン(ロゼ・白)、焼酎も熟成させており、お好みの海底熟成酒が揃います。自然に付いたフジツボが海底のロマンをかき立てます。フジツボのない「土埋酒(どんまいしゅ)」もございます。※写真は「清酒 久美の浦」を使用※価格は陸揚げ後の状態で決まります。

2.米人(こめびと)/お米農家さん提供のコシヒカリ・消費者さんの出資でお酒を造る「米酒交換」を復活させて生まれたお酒。米処丹後の美味しい食米のお酒は絶品!720ml ¥1,890/1,800ml ¥3,780

3.酒人(さかんど)/伊勢神宮の神様へ供する田んぼで生まれた「イセヒカリ」を醸造したお酒。外宮で祀られる作物の神様「豊受大神」は、羽衣伝説(峰山町)の天女だとも言われています。720ml ¥2,000/1,800ml ¥4,000

限定販売
松栄屋プロデュース伊根満開甘酒と醤油蔵の無添加甘酒/昔ながらの時間をかけた手作りの甘酒。赤米を醸造した「伊根満開」から生まれたピンクの甘酒¥540(税込)と、桔梗屋醤油さんの白い甘酒¥432(税込)。お祝い事にピッタリ♪♪

〈Bar Re:plus+〉
豊岡の隠れ家で、至福の時間を。

2019.5.26で3周年を迎える「Bar Re:plus+(バー リプラス)」。但馬近郊の地酒をメインに揃えられた多くのお酒は、なんと直接、酒蔵に買い付けに行き、スーパーなど量販店ではなかなか出まわらない銘柄が用意されています。杜氏や蔵元たちも立ち寄るこのお店では、カクテルやロックスタイルなど日本酒の楽しみ方も様々で、県外からのお客さんやお一人で訪れるお客さんも多く、女性マスターの明るさでお酒を中心に自然と楽しい輪が広がります。メニューに並ぶお酒は不定期に変わり、食後にあう銘柄が多いので、”2軒目”のお店としてイチオシのお店です!

純米大吟醸「銀海(ぎんかい)」¥900(税込)/グラス
オープン当時からつながりのある、出身地関宮の銀海酒造さんをはじめ、山陽盃酒造さん・此の友酒造さんなどの酒蔵とのつながりから、その時期オススメの銘柄を揃えています。希少な「仙櫻」などは残り僅か!早い者勝ちです!

純米「KATSURA」¥800(税込)/グラス
日本酒にあう!「酒盗チーズ」¥700(税込)
発酵飲料である日本酒、それにあう肴はやはり発酵食品。日本酒に合う、リプラスのおすすめはスモークチーズか酒盗チーズ。酒盗はカツオではなくマグロを使用し、独特の臭みを抑え、苦手な人にもおすすめです。

銀海酒造有限会社

住所
兵庫県養父市関宮756-5
TEL
079-667-2403

谷口酒造株式会社

住所
京都府与謝郡与謝野町与謝70-2
TEL
0772-42-2018

丹後の地酒屋 松栄屋

住所
京都府京丹後市網野町木津415-1
TEL
0772-74-0058
営業時間
7:00〜20:00
休日
木曜日

Bar Re:plus+

住所
兵庫県豊岡市中央町16-3
TEL
0796-26-3462
営業時間
20:00~26:00
休日
不定休

発行日/2019年6月1日