〈豊岡市立図書館〉
市民1人ひとりの本棚。図書館 & コミュニティースペース。
2018年7月に改修された豊岡市立図書館。本を読む・借りるだけの場所というイメージを払拭し、大人も学生も小さな子ども連れのご家族も、多くの人が楽しく有意義に利用できる施設となりました。
まず目を引くのが芝が敷かれた「いこいの庭」。ここは、館内の本を持ち出し、芝生やウッドデッキでゆっくり本を読んで頂けるスペースとなっております。受付では、本とシートをバスケットに入れたセットを貸し出すサービスもございます。
児童書・一般書籍・自習スペースの他、「いこいの間(ま)」というスペースがあります。そこは、Wi-Fiがつながり、毎週水・木・金曜には、「図書館喫茶」として、市内の作業所の方が来訪されドリンクや軽食の販売があり、飲食をすることもできます。他にも、居合わせた人と貸出し用の囲碁や将棋をしたり、会話をしたりと、静かに本を読むだけではないコミュニケーションの場となっています。
利用者が足を運びやすいイベントもあり、月に2回金・土曜には鑑賞無料・一時保育あり(無料・要申込み)の「としょかん映画会」や、好きな本を持ち寄る読書会・演奏会・朗読会なども実施されます。館内での活動の他、7ヶ月健診の際に、全ての赤ちゃんに絵本をプレゼントする「ブックスタート」や、市内で開かれる講演会・イベントの主旨に合わせて本を貸し出す「おでかけ図書館(出張貸出)」など、普段、図書館になじみの無い方にも本に触れていただくきっけかになるようにと様々な取組みを実施されています。
本を読むだけではなく、子どもは映画を観て、学生は勉強し、親はゆっくり本を読んだり、祖父母と囲碁や将棋をしたりと、広い世代に渡り思い思いにご利用できるようになった豊岡市立図書館。各種催事などは、ホームページやフェイスブック・Twitterでも発信しているので、ぜひチェックして下さい。イベント企画の主体になって頂けるサポーターさんや活動を支えてくれるボランティアさんの募集も随時行っております。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
「いこいの間」ではアート作品に座って本を読んだり、思い思いに過ごすことができます。
左/図書館喫茶。軽食や雑貨などが並びます。毎週水・木・金曜にオープン11時〜15時まで。 右/いこいの庭で読書を楽しむバスケットセット。
〈豊岡市立市立図書館 但東分館〉
東井義雄先生の命の言葉に出会える図書館。
但東分館では、子どもが遊びたくなったら屋外にある芝生の子育て広場や、隣の子育てセンターで遊ばせることができるので、子育て世代も多く利用されています。2019年から開設された「東井義雄コーナー」では、日本のペスタロッチと呼ばれた教育者東井義雄にまつわる本が並び、借りることもできます。
但東分館で最も特徴的なのは、館内でつながった東井義雄記念館。広い書斎のような館内ではパネル展示や書籍販売もあり、芳名帳を覗くと、但東町出身で「いのちの教育」に生涯をささげた東井義雄の足跡を慕って、教育に携わる方や子どもに関わる仕事の方々を中心に、全国各地から来館されています。
どんな時代においても普遍的な心の本質に訴えかける東井義雄の言葉は、くじけそうな時・人生に迷っている時にとても強く心の支えになります。東井義雄の愛情に満ちた温かい言葉にぜひ出会って下さい。(東井義雄記念館・入場無料・10時〜16時)
左/東井義雄記念館では東井先生のDVD視聴もございます。 右/屋外にある但東子育て広場。
〈大屋市民センター図書室 うちげえの本棚〉
木の香りに包まれた屋根裏のような図書室。
養父市大屋町の大屋地域局にある図書室。「わが家・ほっとする場所・本をより好きになってもらえる場所に」という願いを込めた「うちげえの本棚」は、子育て世代に嬉しい、子ども連れで気どらずにゆっくり過ごせる空間です。
大屋地域局では、定期的に町内の小・中学校に出張し本の読み聞かせのをしてるので、子ども向けの本も多く取り揃えています。特徴的な屋根裏絵本の部屋では、大人は子どものころの秘密の場所を思い出し、子どもは畳やカーペットに寝そべって本を読んで頂けます。図書室内は手頃な広さで、保護者の方が子どもの様子を伺いやすく安心できるのもポイントです。静かで開放的な館内は、木彫の町ならではの地元の木彫作家によるアート作品の展示もあり、高い天井から暖かい陽の光が明るく照らすなど、建物そのものが木でできた作品のようです。依頼すれば、養父市内にある他の図書室にある本も取寄せることができ、返却はどの図書室でも可能なことも嬉しい対応です。地域の特徴を生かしたこの図書室は、大人から子どもまで共にリラックスできる素敵な図書室です。
左/子どもに目が行き届く丁度良い広さ。 右/まるでアートのような開放的な館内です。
〈BOOK CAFE & BAR ブックストア・イチ〉
出会いを大切に。共感が生まれる本屋さん。
「黙々と好きな本を探し、独り本の世界に浸るのも良いけど、たまには同じ趣味や違う価値観の人が集まって共有するのも良いよね。」と、店長のその言葉通り、お店は本を買いにきた人、お茶をしにきた人、イベント参加者など、様々に人が集まります。カフェやイベント会場など間口は広いながらも、本屋としての高い誇りもあり、なかなか手に入らない本であっても、お取寄せの依頼があれば「無いです」とは応えず、あらゆるルートで探し出してくれるなど、本好きには嬉しく、頼もしい本屋です。
イベントは主催者からの持ち込み企画が多く、不定期で行われる「読書会ブレイク」は、参加者満足度が高く、回を重ねる毎に参加者が増えています。テーマに沿った本を持ち寄り、輪になり感想を発表します。テーマはラフなものや、「文学小説の続編を考える」など、突拍子のないものまで様々です。詳しくないジャンルでも受け入れてくれる雰囲気で、楽しく参加することができます。他にも、多くのイベント企画が開催されており、随時Facebookにてお知らせされています。
店内には漫画や週刊誌、専門誌など多くの趣味に応えます。
他者の意見を受け入れ認め合い笑い合う、読書会ブレイク。
〈本と寝床、ひととまる〉
本は人の分身。本を通して、地域が感じられる場所。
シーズンオフの季節でも穏やかな竹野の町を知ってもらいたいと始めたゲストハウス。「本は人の分身。本を通じて人を感じ、人を通じて地域を感じてほしい。」と但馬や竹野に所縁のある人物に好きな本を寄贈していただき、泊まらずともグルメと本を楽しむことができます。本の最後には、寄贈した人物からのメッセージが書かれてます。置かれている本は、文庫本やマンガなどもあり、読書が苦手な人と一緒でも気兼ねなく楽しめます。また本の持ち込みもできるので、お酒やお茶・特製ドリンクやお食事を楽しみながらのんびりと過ごすことができます。また、本の寄贈も随時募集中です。寄贈頂けた方には特製「たけのてぬぐい」をプレゼント。イベントやワークショップなどのイベント情報は、ホームページやFacebookでお知らせされているので、ぜひ、のほほん、としに来てください。
のほほんは貸切りもでき、同窓会などにもご利用いただけます。
〈古本と珈琲 モジカ〉
古本好きが営む、本と珈琲の香りに包まれたお店。
旅先で古本屋を見つけては、気になる本との出会いを探し求める程、本好きの店長。そんな本好きが営むモジカは、壁一面の書棚や至る所に本が並び、本と珈琲の香りに包まれながら静かにゆっくりとした時間を過ごすことができます。また、好きな作者・好きな本をお持ちでしたら、その作者が影響を受けた作品やその時代のムーブメントから好きな本を増やす手助けもしてくれます。
福知山シネマと併設しているため、待ち時間を使い本を購入するだけ、カフェでお茶を楽しむだけのご利用も可能です(お席を取る場合は、カフェメニューをご注文ください)。好きな本を持込むこともでき何時間でもご利用いただけます。天気の良い日には屋上が開放され、購入いただいた本を持って上がることができます。これからの季節、暖かい陽の光を浴びながら、テラス席でゆっくり本の世界に浸ることができます。
モジカのおすすめは本だけではありません。全て手づくりのカフェメニューも人気で、スイーツと珈琲はとても良い読書の友です。珈琲豆は豊岡のヒグラシ珈琲から仕入れ、ヒグラシ珈琲直伝のハンドドリップで淹れられる珈琲は、淹れた瞬間から香ばしい香りが店内に漂います。特に人気なのがフードメニューの「ふわふわ卵のオムレツサンド(11時〜15時はサラダとプチコーヒーゼリー付き)」。地元産卵を3つ使用したオムレツサンドは、程よいボリュームがありながら片手で食べられるので、本好きの心情をうまくつかんだメニューです。ドリンクは映画のチケットをご提示で100円割引になります。
定期的にイベントが開催され、朗読会や本や作家の名前を使って俳句をつくる『本句会(ぶっくかい)』、毎回テーマが変わる「Book Tea Party」などが開催されています。好きな本の幅が広がるかも知れませんね。もちろん、持ち込み企画も可能です。詳しくは公式、FacebookかTwitterをご覧ください。
大きな書棚にたくさんの本が並ぶ店内。ソファー席の他、明るい大きな窓際の席もおすすめ。
玉子を3つ使った、人気のオムレツサンド(¥900税込)。セットの珈琲は豊岡のヒグラシ珈琲直伝のハンドドリップ製法。
天気の良い日は、購入した本を持って屋上ガーデン席へ。